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2026年10月16日 更新
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ドラッグストアの棚が空っぽ?「マスク売ってない」悲鳴が急増する2026年春の異常事態と流通の盲点

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    マスク 売っ て ない――そんな困惑の声が、2026年春のSNS上を埋め尽くしている。かつてのパンデミック期のような深刻な供給不足ではないはずの今、なぜ再び店頭からマスクが姿を消しているのだろうか。全国の主要都市部にあるドラッグストアやコンビニでは、マスクコーナーが縮小された直後に花粉の大量飛散と新たな季節性ウイルスの流行が重なり、局所的な品切れが相次いでいる。

    実際に東京都内の大手ドラッグストアを数店舗回ってみたが、衛生用品コーナーの一角はがらんとしており、「次回入荷未定」のポップが虚しく揺れるばかりだった。買い物客の女性(34)は「数軒ハシゴしたけれど、どこに行ってもマスク 売っ て ない状態。花粉症がひどい時期なのに本当に困る」と肩を落とす。この奇妙な需給のズレは、小売業界がこの1年で進めてきた「脱・マスク在庫」のシフトが裏目に出た形だ。

    小売店が踏み切った「売り場縮小」の誤算

    マスク 売っ て ないの関連写真・ビジュアル
    【画像】マスク 売っ て ない 関連ショット

    2025年後半から、多くの小売チェーンはマスクの定番棚を縮小し、代わりにインバウンド向けの化粧品や健康食品のスペースを拡大していた。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが変わり、マスク着用が完全に個人判断となって久しい。店舗側としては、利益率が低くかさばるマスクの在庫をこれ以上抱えたくないという本音があった。

    この「過度な効率化」が、突発的な需要の波に対応できない脆さを生んでしまった。あるドラッグストアの店長は「以前ならバックヤードに数箱は予備があったが、今はジャスト・イン・タイムの配送システムに依存しており、店頭の棚が空になれば次の配送日まで補充できない」と明かす。

    2026年特有のダブルパンチ:過去最大級の花粉と新型インフル

    “100均”の棚が空っぽに? 新型肺炎の感染拡大で危機到来|日刊ゲンダイDIGITAL
    【写真】マスク 売っ て ない 近影・注目カット

    今年の品不足を決定づけたのは、予測を遥かに超えた自然現象とウイルスの二重苦だ。気象庁の発表によると、2026年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は過去10年で最大規模を記録。さらに、例年とは異なる時期に流行のピークを迎えた新型インフルエンザB型が重なった。

    これにより、普段はマスクを着用しない層までもが一斉に買い求めに走った。需要の急激なスパイクに対し、店舗側の発注予測システムが追いつかず、自動発注がストップするか、あるいは制限がかかる事態に陥ったのだ。

    「ECなら買える」の罠と配送のボトルネック

    マスク 売っ て ないの報道・詳細資料
    【資料】マスク 売っ て ない 報道・メディア記録

    実店舗で見つからないとなれば、次に頼るべきはネット通販だ。しかし、大手ECサイトを開いても「発送まで1〜2週間」といった表示が目立つ。ここでも物流業界の人手不足が影を落としている。

    倉庫に在庫はあっても、それを個別の家庭へ配送するトラックやドライバーが足りない。結果として、ネットで注文しても手元に届く頃には花粉のピークが過ぎているという、本末転倒な状況が生まれている。消費者は「今すぐ欲しい」のに、届かないもどかしさに直面している。

    メーカー側の本音「在庫はあるが、店に届かない」

    国内の主要マスクメーカーに取材を試みると、意外な答えが返ってきた。「生産体制には全く問題がなく、国内倉庫には十分な備蓄がある」というのだ。つまり、数年前のような「マスクそのものが国内にない」状態とは根本的に異なる。

    問題は、メーカーの倉庫から各店舗の配送センター、そして店頭へと至る「ラストワンマイル」の流通経路が目詰まりを起こしている点にある。燃料費の高騰と配送ルートの削減により、頻繁な小口配送が難しくなった現代の流通構造が、この局所的な飢餓感を助長している。

    消費者が今すぐ取るべき賢い防衛策

    この状況下で、私たちはどう動くべきか。まず避けるべきは、焦って高額な転売品に手を出すことだ。現在起きているのは一時的な流通の遅れであり、供給そのものが途絶えたわけではない。

    穴場となっているのは、駅前のドラッグストアではなく、郊外のホームセンターや地域密着型の個人薬局、あるいは生協(コープ)などの共同購入ルートだ。これらのルートは独自の配送網を持っていることが多く、意外と在庫が残っているケースがある。また、洗って繰り返し使える布マスクや、高性能なウレタンマスクを一時的なしのぎとして活用するのも賢明な判断だろう。

    騒動の収束時期はいつ?業界関係者の予測

    この「マスク難民」状態はいつまで続くのか。流通アナリストの分析によれば、花粉の飛散が落ち着きを見せる4月下旬には、需要が平年並みに戻るとみられている。それと同時に、各小売店も発注制限を解除し、棚の復旧が進む見通しだ。

    今回の騒動は、効率性を極限まで追い求めた現代の小売・物流システムが持つ「遊びのなさ」を浮き彫りにした。私たちは便利さと引き換えに、災害や突発的な需要変動に対する回復力(レジリエンス)を失いつつあるのかもしれない。次の季節が来る前に、家庭内での「ローリングストック」を再考する時期に来ている。 (出典: マスク 売っ て ない(Yahoo!ニュース))

    松本 陽菜 (Hina Matsumoto)

    情報を整理して届けることが得意なWebディレクター。ユーザー視点に立った記事作成を目指しています。